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ブルガリア
カザンラクのバラ祭り Rose Festival
開催期間:2012年6月2日(土)、3日(日)
毎年初夏になると、可憐なピンク色の花を幾つも咲かせるブルガリア・ローズ(通称ダマスク・ローズ)。鑑賞用のバラと比べると、その咲き姿は小ぶりで可愛 らしい印象ですが、香りの豊かさは正しく極上。ダマスク・ローズからとられたローズオイルは、香りの女王と称賛されています。香水の原料やアロマテラピー のオイルとして広く愛され、その世界シェアは全体の約80%を占めています。
そんなダマスク・ローズの栽培が盛んで、上質なローズオイルが生産されていることで有名な地域が「バラの谷」です。真冬でも寒くならず乾燥している気候や その土壌が、バラの栽培に適しているのです。ソフィアから車で3時間ほど、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈の間に位置するこの谷の村々では、年に一度、 バラの収穫を祝うバラ祭りが行われています。
その中でも特に注目を集め、毎年多くの観光客で賑わう祭りが、バラの谷の中心地として知られるカザンラクのバラ祭りです。期間中は、以下のような過ごし方ができます。
バラの谷でバラ摘み体験
オールドローズ系のダマスク・ローズは、朝霧が蒸発してしまうと香りも一緒に蒸発してしまい、オイルの品質も落ちてしまうことから、その収穫は朝早くに始 まります。1グラムのローズオイルを作るには約2500輪のバラが必要です。豊かな香りに包まれながらのバラ摘みは、素朴な東欧らしい素敵な旅の思い出に なるでしょう。
パレード
民族衣装を身にまとった人々が、バラ祭りで見事選出されたバラの女王や可愛らしい子供たちと共に、賑やかな音楽の中、バラの花びらをまきながら市内をパレードします。中には、タンクを背負ってローズウォーターを観客にかけて回る人もいます。
タルケネ村のバラ蒸留所
収穫されたバラは、すぐに蒸留しないとせっかくの芳香が飛んでいってしまいます。袋いっぱいに詰められた朝摘みたてのバラから、水蒸気蒸留によってローズウォーターが作られる工程を見学することができます。
バーベキューランチとフォークロアショー
ブルガリアを代表するトマト味の土鍋煮込みやロールキャベツ、小さいハンバーグのようなキュフテなど、温かで肉と野菜のバランスが良いランチを味わった後 に、フォークロアショーをご覧いただくことができます。色とりどりの刺繍糸が細かく縫いこまれた民族衣装にもご注目下さい。
バラ博物館
カザンラクという街の名前は、ローズオイルを作る際に用いられる巨大な銅製の蒸留釜カザンに由来しています。その蒸留釜も展示されているバラ博物館では、 名だたるブランドの香水に使用されているブルガリアのローズオイルがどのように作られているかが紹介されています。
バラ祭りの開催期間以外にも、バラの開花時期にあたる2012年5月24日(木)〜6月15日(金)は、バラ摘み体験やバーベキューランチの手配が可能です。
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ルーマニア
シギショアラの中世祭り Medieval Festival
開催期間: 2012年7月24日(火)〜29日(日)
首都ブカレストの北西約300km、トランシルヴァニア地方にあるシギショアラは、吸血鬼ドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュ公の出生地として有名な、人口30,000人ほどの小さな街です。丘の上に位置する城壁に囲まれた旧市街は、中世の美しい街並みがそのまま残る歴史地区としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
そのシギショアラで毎年夏に行われているのが、演劇、芸術、ダンス、コンサートなどの音楽、当時の衣装などの展 示、フィルム上映といった多彩なプログラムから成る中世祭りです。中世をテーマにした祭りはルーマニア各地でも催されていますが、名実ともに中世の街とし て知られ、街中が中世の雰囲気に包まれるシギショアラのものは、その中でも特に高い人気を博しています。祭りとしての規模もルーマニア最大級で、毎年約20,000人もの観光客で大いに賑わいます。
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(2011年11月号)